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理想郷内タイトル:ほんとうはエロい異世界童話集(短編) 投稿者:M 掲示板:XXXSS投稿掲示板 略例:- arcadiaを語るスレ40 >>291 >>300 登録タグ オリ作品 作品 異世界 XXX板
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新ジャンル「お兄ちゃん危ないよ・・・」 1 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 02 21 38.55 ID vzet49rU0 男「うへうへうへうへラリラリラリうはwwおkww」 妹「お兄ちゃん危ないよ・・・」 2 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 02 27 15.51 ID b7MfBqQu0 冷静に考えるとこいつは・・・ 1じゃないか? 4 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 02 29 15.58 ID 6H14YDzPO きっと、ビルの屋上の柵の向こうでの話だな。 5 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 02 35 28.35 ID vzet49rU0 5分前に言われてこれはいけると気づいたのさ 6 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 02 43 25.61 ID vzet49rU0 俺「うへうへうへうへラリラリラリうはwwおkww」 男「妹危ないよ・・・」 7 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 02 45 07.78 ID vzet49rU0 ナミ兵「うへうへうへうへラリラリラリうはwwおkww」 田吾作「ダニエル危ないよ・・・」 8 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 02 47 59.39 ID vzet49rU0 フツメン「うへうへうへうへラリラリラリうはwwおkww」 美しい国「ゆきやまK3危ないよ・・・」 9 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 02 51 51.68 ID vzet49rU0 ウルヴァリン「うへうへうへうへラリラリラリうはwwおkw」 水銀灯「メビウス1危ないよ・・・」 10 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 02 57 06.11 ID vzet49rU0 眠いから終了「うへうへうへうへラリラリラリうはwwおkww」 エアーギタリスト「諸行無常危ないよ・・・」 11 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 03 02 42.43 ID vzet49rU0 雷電娘々「うへうへうへうへラリラリラリうはwwおkww」 ドラム缶風呂「Ak-47危ないよ・・・」 12 :愛のVIP戦士 :2007/03/09(金) 03 15 48.09 ID vzet49rU0 上記の内容はすべてノンフィックションです 元スレ(12)
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『ほんとうのうえ 後篇』 32KB 観察 自業自得 差別・格差 妬み 実験 妊娠 追放 同族殺し 共食い 番い 赤ゆ 希少種 現代 独自設定 続きです 後編です。 先に前編をお読みになるようお願いします 13 「やめでね!? ぼうずっぎりはごべんだぼ!?」 「ゆんゆん! ゆー! ずっぎりー!」 でいぶ達はまりさをどんどんれいぽぉしておちびちゃんを量産していった 当初は二十匹しかいなかったこちら側のゆっくりは 実ゆっくりも含めると倍の四十匹を超え、すし詰め状態になっていた それでもすっきりを続けるのは、食べることでは満足できない心の隙間を埋めるためなのだろうか おちびちゃん達は豊富な餌を食べ続けてどんどん成長し あの、長女まりさと次女れいむも立派にこちら側の仲間入りをしていた 毎日のように与えられる豊富な食事 ゆっくりで身体を満たしてくれる高純度なあまあま これ以上ないくらい恵まれた生活はいつまでも続くものだと思いこみ 危機感など皆無である 破綻は足音を立てずに着々と忍び寄っている 今までは、与えられる餌の量が多すぎたため大抵食べ残しており 部屋は餌で埋め尽くされて、食べても食べてもなくならないという状況が続いていた しかし、おちびちゃんが生まれゆん口が増加したことにより消費量が増え 一日に与えられる餌を上回る量を消費するようになってしまっていた 丁度、向こう側からおちびちゃんが連れてこられた頃には既にその状態に陥っていた にもかかわらずこのことに気付かなかったのは たまりに貯まった餌があまりに多すぎて食うに全く困らなかったからだ 目下、こちらの住人達はその余剰分を順調に食いつぶしている 餌が減って行く様子を砂時計の落ちる砂に例えるにはあまりに滑稽すぎる光景だった 14 「おがじいぼ!? ごはんがぜんぜんだりないぼ!?」 「どぼじでごんごどになっだのおおおおおお!? だれがごだえろおおおおおおお!!」 ある朝、でいぶ達が目を覚ますと沢山あったはずの食料がどこを探しても見当たらない 全く無くなったわけではないのだが、床にわずかに散らばっているばかりである 残った餌をおちびちゃんとにんっしん!中のまりさ達が必死に奪い合っていて 食料が完全に底をつくのは時間の問題だった 「なにやっでるのおおおおおおお!? でいぶのごはんぼたべないでねえええええええ!!」 「までぃざはにんっじん!じゅうなんだぼ! だぐざんだべなぐじゃいげないんだぼ!」 「でいびゅはもっぢょむーじゃむじゃじじゃいびょ! はやぎゅあびゃあびゃもっじぇごい!!」 でいぶ達も争奪戦に加わったことで、消費ペースは加速し 残った餌を一粒残らず食いつくしてしまった 「うぶぅ・・・ゆぶぅ・・・ でいぶの・・・でいぶのごはん・・・あまあま・・・」 「ゆびいいいいい! もうなんにぼのごっでないぼ・・・」 まっさらとなってしまった部屋には、肥えた成体のでいぶとまりさ パンパンに腫れてほとんど身動きとれないおちびちゃん 生まれた時とほとんど大きさが変わっていない末っ子れいむ やり場のない苛立ちと、底の見えない不安が押し寄せ、重苦しい閉そく感が場を支配する 互いににらみ合い、牽制しながら餌を探す しかし、空腹を満たすことのできる物は何一つ見当たらない その空気を打ち破ったのは、与えられた餌だった 餌の時間になり壁の一部が開き、そこからいつもと同じ様に餌が落とされた その瞬間のことである 「ゆぼおおおおおおおおおおお! でいぶの!でいぶのごはんんんんんんんッッッ!」 「までぃざの! までぃざのごはんだぼおおおおおおおお! までぃざのおおおおおおおおお!」 一斉に餌へと群がるでいぶとまりさ 十匹のデブ成体が食らいつくと、二十匹分の食料はものの十秒で消え失せる 勢い余ってまりさの額に生えていた実ゆっくりを茎ごと食べてしまったが、気にする者は皆無だった 「ゆびいいいいいいいいい! までぃじゃにぼぐばぜろおおおおおおおおお!」 「でいびゅのぎょはんぼだべるばあああああああああああああああああああ!」 自分では動くことのできないおちびちゃん達はその様子を黙って見ているしかできなかった 涙を流してでいぶ達に餌を持ってくるように命令するも、虚しく無視されてしまう 「ゆぎいいいい・・・・ ごんなんざぜんぜんだりないぼ・・・・」 「どぼじで・・・ どぼじでごはんがないのおおおおおおおおおお?」 成体のゆっくりが必要とするカロリーをはるかに上回るだけの量を食べたにも関わらず でいぶもまりさもみな飢えていた どんなに食べても満たされず、さらにもっともっとお腹に何かを入れたくなる しかし、もうすでに食べれるようなものは残されていない 残されていないからこそ余計に腹が減る なにか食べたい、なにか食べたい あまあまが食べたい、しあわせーになりたい むーしゃむしゃしたい、むーしゃむーしゃむーしゃ・・・ 今まで食べることだけで心を満たしていた彼女たちは 何もない空間に放り出されて急に不安になりだした 耳障りな騒ぎ声が聞こえる 向こう側の連中がゲームを始めたのだ そんなことはどうでもいい 今は食べる物を探さなければならない とにかく何か口に入れなければ・・・何か・・・ 15 異変はそれからしばらくして起こった 時間にして餌が与えられてから小一時間ほど 部屋のに絶叫が響き渡り 基本種達も希少種達も ゲームを中断して向こう側へと目を向けた 「いぢゃいぼおおおおおおおおおお! までぃじゃぼだべぶなああああああああああ!」 「ハムハム!むしゃむしゃ! うめぇ! これめったうめえ!」 「やべぢぇええええええええ! でいびゅばごはんじゃないぼおおおおおおおおおおお!」 「ハフハフ!ガツガツ! しあばぜええええええええええ! はむう!むーしゃむーしゃ!」 なんということだろうか 食べるものを失った成体達が自分たちの子供を食っているのである 血走った眼で一心不乱に、我が子の身体をくらう成体達 その顔は、形だけはゆっくりした表情を浮かべてはいたが 目が血走り、口から餡子を垂れ流し、狂気に満ちている 誰もが言葉を失い 柵の向こうで行われている凶行に釘付けになった 動くことのできないおちびちゃん達は次々と食べられてゆき あの長女まりさと次女れいむも他のおちびちゃん達と同じように 飢えた成体達の餌食となってしまっていた 「やめちぇええええええ! れいみゅをたべにゃいぢぇえええええええ!」 唯一、おちびちゃんの中で動くことのできる末っ子れいむだけが 肥えた成体のの合間を縫うようにしてなんとか逃げ回っていた しかし、体力の限られた赤ゆがそう長く逃げ回っていられるはずがない ましてやほとんど食事をとっていないとなるとなおさらである 「こっちにきなさい! いますぎによ!」 そう叫んだのはゆうかだった さくやとさなえが信じられないという顔でゆうかの方を向いた ゆうかが叫ぶと、基本種達は今までのことを忘れたかのように おちびちゃんに向かってこっちに来るように呼びかけ始めた 「こっちだぜ! ここまでくればあんっぜん!だぜ!」 「はやく! そんないなかものにつかまっちゃだめよ!」 「こっちにくればゆっくりできるよ! れいむがほしょうするよ!」 「あとちょっとだみょん! あきらめただめだみょん!」 「むきゅう! あぶないわ! きをつけて!」 呼びかけに応えるように、末っ子れいむは成体からの攻撃を避け 少しずつこちら側へと近づいてくる あと三十センチ・・・あと二十センチ・・・あと十センチ・・・あと・・・ 柵までの距離が少ずつ縮まって来て 末っ子の母親であるれいむはホッと胸をなでおろした 次の瞬間、一匹のでいぶが末っ子のリボンに噛みついた 「ゆんやああああああああ! おじびじゃんがああああああああああ!」 「ゆびびびびびび!!! ずっがばえばあああああああああああああ!」 泣き叫ぶ母れいむ、不潔な笑みを浮かべ涎を垂らすでいぶ 基本種達も希少種達も末っ子を捕まえたでいぶも その場にいた誰もが末っ子の死を信じて疑わなかった そして、誰もが予想だにしていなかったことが起こった でいぶの噛みついてたお飾りが真っ二つに千切れたのだ お飾りを失ったものの末っ子れいむはでいぶの魔の手から逃れることができた 「おきゃあしゃあああああああああん!」 柵を越えてこちら側に逃げ伸びることのできた末っ子れいむは一番に母に抱きついた ゆうかも他の基本種達も受け入れてくれたので、母との邂逅を邪魔するものはもういない これでようやく母の愛を受けられることになると信じていた 「おかざりのないくずはゆっくりしね!」 16 「ゆぴいいいいいいいいいいい!? おきゃあしゃん!? なんじぇ!?どうしちぇ!?」 「おかざりがぼろぼろなくずのぶんざいでおかあさんなんてよばないでね! あつかましいにもほどがあるよ!」 母れいむは、お飾りが欠損した末っ子れいむを突き飛ばして、執拗にもみあげでその身体を打ちすえている なぜ怒っているのか理解できていない末っ子れいむは涙を流して許しを乞うた 「おぎゃあじゃああああああああ! ごべんなじゃいいいいいいいいいい!」 「うるさいよ! さっさとしんでゆっくりだまってね!」 止めを刺そうと、あんよを振りあげ我が子を踏みつぶそうとする母れいむ そんな母れいむにゆうかが後ろから襲いかかり、髪に噛みついて引きはがした 「ゆべぇ! ゆっ・・・どぼじ・・・で?」 「ふん。 おかざりがなくなっただけでじぶんのこをころそうとするなんて、みさげたぼせいね」 「あれは・・・おちびちゃんじゃ・・・ないよ・・・ おかざりをなくした・・・・・・くずだよ・・・」 「あなたにはそうみえるのでしょうけどね。 わたしにはあれはかわいいおちびちゃんにみえるわ」 「ゆぎぎぎぎ! でいぶの! でいぶのおじびじゃんをどごえやっだ! でいぶの・・・でいぶのおおおおお!!!」 「なんというかすくいようがないわね・・・ もういいわ、さようなら」 「ゆぎぃ!? なにずるの!? やめでね!? やめ・・・」 ゆうかは大きく口を開くと、れいむの頬を噛みちぎった れいむの顔面に穴が開いて中身がぼろぼろと流れ出した 「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 「どぼじでごんなごぞずるのおおおおおお!? でいぶうううううううううううううう!!」 「おきゃあ・・・しゃん? どぼちちゃにょ・・・・?」 番のまりさが泣きながらパートナーに身体をすりよせた 末っ子れいむはその傍で目を見開いたまま固まってしまっている 顔を失ったれいむは、もうむーしゃむしゃしても思う存分しあわせーはできないだろう 「ぺっ! くそまずいったらありゃしないわね!」 「ゆうかさん! あなたはいったいなにをしたかわかっているのですか!?」 れいむの顔面だったものを不味そうに吐きだすゆうかに 普段の温厚な顔つきからは想像できないような、怒りの形相を浮かべたさなえが掴みかかった 「なにって? ごみそうじよ」 「ごみそうじ!? いったいどうしたっていうんですかゆうかさん!?」 「どうしたもこうしたも、わたしはいつもどおりよ じぶんのおちびちゃんをさつがいしようとしたげすおやをせいっさい!することがそんなにわるいことかしら」 「たしかに、おちびちゃんをころそうとしたことはわるいことです・・・でも!」 「いためつけてもいいりゆうにはならない・・・ってことかしら?」 「そうですよ!! あなたのそのごうまんなたいどはゆるせません!!」 「ほ~んとにいーらいらするわぁ・・・あなたはへどがでるようなげすやろうね」 17 ゆうかは眉間にしわを寄せさなえを見下すようにふんぞり返り、辛辣な言葉を容赦なくぶつける 「じぶんの“きょえいしん”をみたすために“きほんしゅ”をりようしたくせによくいうわ みんなでたのしくやった“げーむ”も、おちびちゃんのようごも ぜんぶあなたのよくぼうをみたすためのものでしょう? かわいそうなゆっくりたちを、みちびくじゅうだいなしめいをもった“さなえ”・・・ おげえええええええええええええ! きもちわるいったらありゃしないわ! さぞおもしろかったでしょうね! むのうなきほんしゅをひきいてまんぞくできたかしら?」 「とりけしてください! みなさんをむのうなきほんしゅだなんて! よくもそんなことを・・・」 「あら、あなたもそうおもっているんじゃなくて? みんなをみくだして、そのうえにたったつもりでいれば、おもうぞんぶんゆっくりできるものね」 「そんな・・・わたしはそんな・・・」 「ゆうか、いいかげんにしなさい。 いまのあなたはおかしいわ」 さくやが間に割って入る ゆうかは全く相手にしないでさなへを罵り続けた 「こんなせまいせかいでじょうおうさまでもやってるつもりなのかしら? そこのさくやにはこうよんでもらうといいわ! “おじょうさまー”ってね! おじょうさまになって、みんなのことをみくだして、ずーっとゆっくりしてなさい! このすいー『だまれえええええええええええ!』ゆぼお!」 ゆうかを一匹のゆっくりが体当たりをして黙らせた それは、自分のお腹を噛んで空腹を紛らわせていたれいむだった 跳ね飛ばされたゆうかは赤い瞳でれいむを睨みつける 「さなえのことをわるくいうゆうかはゆっくりしないでだまってね! おくちちゃっくまんさんだよ!」 「ゆぎぎぎぎ・・・ これがどういうことなのかわかっているのかしら?」 「そんなのどうだっていいよ! そんなことよりさなえにあやまってね! すぐでいいよ!」 「あやまる? いったいなにをあやまればいいのかしら」 「いまいったことをだよ! さなえはれいむのいのちのおんっじん!なんだよ! れいむがこまってたときはいつもたすけてくれたんだよ! れいむがひとりぼっちのときはいつもはなしかけてくれたんだよ! そんなさなえをわるくいうなんてゆるせないよ! ゆっぐぢしてないでざっざどあやばれええええええええええええええ!!!」 「れいむ・・・さん?」 れいむは涙交じりに熱弁し、恐怖の象徴である筈のゆうかに堂々と反論した 「ざなえはぞんなゆっぐぢをみぐだずようなげずじゃないいいいいいい! はやぐあやばれえええええええ! でいぜいじろおおおおおおお!」 「もういいんです! れいむさんもういいですから! もう!」 「よぐないいいいいいい! ざなえはでいぶのどぼだじなんだあああああ! だっだひどりのだいぜづなどぼだじなんだあああああああああああああ!」 「おねがいですから・・・ れいぶざあああああああああああああああん!」 ゆうかに掴みかかろうとするれいむを抑えるさなえ 二匹の目から涙がぽろぽろとこぼれ落ちる 「さなえ、これでわかったでしょう? あなたはべつにゆうしゅうでもなんでもないのよ ほかのゆっくりがいるから、あなたはあなたでいられる ただそれだけのことなのよ」 ゆうかは表情を穏やかなものに変え、落ち付いて話しはじめた 「どぼいうごどでずがああああああああ?」 「あなたはほかのゆっくりのためにいっしょうけんめいがんばったわ そしてたゆんにつくす“さなえ”というやくわりをかくとくした でもそれは、きほんしゅたちがあなたをうけいれることで はじめてそのかんけいがなりたつのよ そこのれいむがいるから、あなたはあなたのおもいえがく“さなえ”でいられるのよ」 「・・・・・わたしのおもいえがく“さなえ”?」 「そう、あなたはたゆんをたすける“さなえ”というそんざいにこしつしていたわ でもそれはほんとうのあなたではなくて あなたのこころの“うえ”をみたすためのきょぞうだったのよ このごはんもじゅうぶんにたべられない、なにもないくうかんで あなたがゆっくりするためにみいだしたゆっくりするためのほうほう それが、“さなえ”という、たゆんのためにつくすやくわりだったのよ」 「では・・・わたしはどうすればいいのですか? どうすればわたしはほんとうのわたしになれるのですか?」 「ゆふふふふ。 まわりをよくみてみなさい あなたはもう“さなえ”をえんじなくても、ゆっくりすることのできるなかまをてにいれたじゃない」 さなえが振りかえると、基本種達は穏やかな笑みを浮かべていた だれもさなえを非難するような者はいない むしろ、心配して不安そうにしている者もいるくらいだ 「あなたがたおれたとき、だれもあなたをみすてなかったでしょう? それがみんなのだしたこたえよ さなえが“さなえ”でなくても、だれもあなたもなかまはずれになんてしないわ まぁ、ここまであなたがうけいれられたのも、あなたがいっしょうけんめいがんばったからなのだけどね」 「みなざん・・・うわあああああああああああん! ざなえぼ、ざなえぼゆるじでぐだざいいいいいいいいいい! わだじはみなざんのごどぼみぐだじでばじだあああああああ!」 さなえはようやく本種達を見下していたことを認めた それを責めるようなゆっくりはこの場にはいなかった 「ゆーん! なかないでね! これからもれいむとゆっくりしていってね!」 「あやまるひつようはないみょん! さなえはみょんたちのたよれるりーだーだみょん!」 「むきゃきゃきゃ! どうしてないているのかしら! かなしいことなんてなにもおこってないわ!」 「おごっでるよおおおおおおおおお! でいぶがじんじゃうでじょおおおおおおおおお!」 「あら、わすれてたわ。 ごめんなさい」 まりさに言われて、ゆうかはようやく頬を食いちぎったれいむのことを思い出した 18 「ゆぎいいいいいいいい! いじゃいいいいいいいい!」 「でいぶううう! はやぶよぐなっでね!? べーろべろ!ベーろべろ!」 れいむの頬にぽっかりと空いた穴を、なんども舌で舐めまわすまりさ そんなことをしていたら餡子がどんどん失われてしまって余計に死を早めてしまう 「おきゃあしゃあああん! ゆっくちしちぇ! ゆっくちだよ!ゆっくち!」 「うるざいよ! おばえなんがおじびじゃんじゃないよ! あっぢにいっでざっざどじね!」 「だめだよおおお! そんなこといったらゆうかに『なにか?』ゆひぃ!?」 ゆうかが近づくとまりさはぺーろぺろを中断してれいむから離れた 末っ子れいむは母に自分の存在を認めてもらおうとしたが お飾りのない子は死ねとしか答えが返って来ない 「もうよしなさい・・・ そいつはあなたのことをけっしてじぶんのことはみとめないわ」 「しょんにゃこちょにゃいいいいいい! おきゃあしゃんはわかっちぇくれりゅもおおおおおん!」 「いいかげんにじろおおおおお! あっじへいげこのくずううううううううう!」 瀕死のれいむは身体を起こしてまとわりついてくる我が子をもみあげで引っ叩いた 末っ子れいむは勢いよくブッ飛ばされ、数回バウンドしてようやく止まった 「もうだめね、こいつはておくれだわ」 「そうですね・・・なにがなんでもじぶんのこをうけいれようとしないなんて・・・」 ゆうかとさなえは泣きじゃくる末っ子れいむを保護して自分たちで育てることにした れいむとまりさの番は適当に食料を与えてやり、怪我が良くなるまで面倒を見てやることにする そうでもしなければ末っ子が悲しんで余計な体力を使ってしまうからだ 「やれやれ・・・ばかのあつかいにはこまるわね、まったく」 「ですね・・・」 19 さくやは不満だった さなえとゆうかのやり取りはまるで台本でもあるかのように きまりきったセリフを読み上げるだけの下らない茶番に思えた そもそも、基本種達がいないと生きていけないというゆうかの主張が気に食わない なぜあんな無能な連中と我々希少種が同じレベルに立たされなければならないのか 今回の件で決着がついても、また次の問題が浮上する 恐らく別の基本種が新しく子供を作って騒ぎを起こすだろう そうなったとき、偉そうに能書きを垂れていたゆうかがどうなるか見ものだ 基本種達はいつだって自分のことしか考えていない さくやはそう確信していた 「みなさん! たいせつなおはなしがあるのでこちらにあつまってください!」 さなえが全ゆんを部屋の中央へと集めた その隣にはゆうかとお飾りが欠損した末っ子れいむがいる ぞろぞろと全ゆんが集合うするとさなえは信じられないことを言った 「これからあたらしいおちびちゃんをつくるゆっくりをきめようとおもいます! ざんねんですが、ごはんによゆうがあるとはいえ、なんゆんもやしなえるよゆうはありません・・・ そこで、おちびちゃんをつくるつがいをみなさんにえらんでほしいのです!」 「ゆわぁ! いいかんがえだね! れいむはだいさんっせい!だよ」 「まりさもなのぜ! おちびちゃんはゆっくりできるのぜ!」 「とってもとかいはなていあんだわぁ! すてきよさなえ!」 基本種達から歓声が上がり、場の雰囲気が明るくなる その賑やかな様子とは裏腹にさくやの気持ちは冷めきっていた どうせみんな自分のことばかり考えて、誰が新しい子供を作るかなんて決まらないだろう さなえもバカなことを考えたものだ こんなことをしても時間の無駄 「じゃお・・・?」 夫のめーりんは、さくやの冷めた気持ちを察したのか そっと頬をすりよせて来た おちびちゃん・・・ さくやはこの部屋の生活の中で自分のおちびちゃんの事など考えたこともなかった ただ淡々と与えられた役割を果たし、餌の管理を続ける 仕事に没頭すれば余計なことは考えなくてすむ 煩わしい基本種の相手もさなえにまかせっきりで めーりんといちゃいちゃするようなこともない 今思えば自分は孤独なゆっくりだったのかもしれない だが、それがどうした 孤独だって別にいいじゃないか あんな風になるくらいだったら・・・ 基本種と同レベルまで堕ちて、仮初の幸せを手にしたさなえ 彼女周りにはいつも基本種達がいる 以前のような気高さは感じられない アホみたいにじゃれあって笑っているだけだ 「みなさんでいっせいに、おちびちゃんをつくってもらいたいつがいのなまえをよびましょう! いちばんよくきこえたぺあがあたらしくおちびちゃんをつくるつがいということになります!」 何を言っているんださなえは どうせ全ゆんが自分の名前を言うにきまっている こんなことをしても、ひと組の番を選ぶことはできないだろう 彼女は中身まで基本種同様になってしまったのだろうか? まぁいい この後どうなるか見ていてあげよう 基本種達に攻め立てられて涙目になったさなえを眺めるのも悪くない 「それでは、わたしがあいずしたらいっせいにおねがいします! いいですか? いっせーのせ!でいいますからね? いいですか?いっせーのせ!ですよ!」 「「「「「ゆっくりりかいしたよ」」」」」 「それでは・・・いっせーの・・・」 バカバカしいとは思いながら、さくやは事の成り行きをおとなしく見守ることにした 「せぇ!!!」 「「「「「めーりんとさくや!」」」」」 「・・・・・・え?」 20 「おめでとうございます! あたらしくおちびちゃんをつくるつがいはめーりんとさくやさんです!」 「ちょ、ちょっとま・・・」 「おめでとうなんだぜ! がんばってげんきなおちびちゃんをうんでほしいんだぜ!」 「さくやとめーりんのおちびちゃんはきっととかいはなゆっくりになるわ! まちがいない!」 めーりんのライバルまりさとありすが真っ先にさくやにかけよって祝福してくれた 当のさくやは混乱して何が何だか分からず目を白黒させていた 「ちょっと!まちなさい! かってにあたらしいおちびちゃんをつくるなんてきめないで! わたしはおちびちゃんがほしいなんてひとこともいってないでしょ! だいたいなんなのあなたたち! なんでわたしにおちびちゃんをうんでほしいなんていうの!?」 「それは・・・それはさくやがゆうっしゅう!だからなんだぜ」 「は?」 ライバルまりさとありすが少し暗い顔をして話しはじめた 「さくやがいなかったらみんなゆっくりできなかったんだぜ さくやがごはんをびょうどうにわけてくれたからみんなゆっくりできたんだぜ それはまりさやありすにはとてもできないことだったんだぜ・・・」 「しょうじきいって、ありすだっておちびちゃんがほしいわ・・・ でも、じぶんたちよりとかいはなつがいにそのけんりをゆずることはとってもじゅうようなことよ もしありすたちのおちびちゃんがうまれても、さくやみたいなゆっくりがいなくちゃ そのおちびちゃんはいきていけないわ」 「だから、まずはさくやとめーりんにおちびちゃんをつくってほしいのぜ そうすればきっとみんなでゆっくりできるのぜ」 「ふざけないで!! そんなのあなたたちのつごうでしょう!? どうして、あなたためにわたしがおちびちゃんをつくらなきゃいけないの!? おかしいでしょう!? 」 「いやなのかぜ?」 「いやよ! いやにきまってるでしょ!? あんたたちのめんどうをみるためにおちびちゃんをつくるなんてまっぴらごめんよ!」 「ならべつにいいのぜ」 「うるさい!なんていおうとわたしは・・・・・・え?」 「べつにいやならおちびちゃんはつくらなくてもいいっていってるのぜ」 「さくやがことわったら、わたしたちがおちびちゃんをつくってもいいことになってるわ さくやがいやだっていうならしかたないわね」 「ちょ・・・まちなさいよ! どういうことなの!?」 「どういうことって・・・いませつめいしたとうりなのぜ」 さくやはてっきり自分のおちびちゃんを利用するために選んだのだと思い込んでいた しかし、どうも様子がおかしい 「もともとあらかじめはなしあってきめておいたのよ みんな、さくやとめーりんにおちびちゃんをつくってもらいたいっていってたわ あなたたちのなかがいいのはみんなしっていたからね さっきやったのは、そうね・・・みんなのいしをさいかくにんするてすとさんね」 「まりさたちはさくやたちのつぎにおちびちゃんをつくってもいいぺあにえらばれてたのぜ とうぶんがまんするつもりだったけど、そのひつようはなくなったのぜ」 「な、え? ちょっ・・・」 「ありすたちがかわりにとかいはなあかちゃんをうんであげるわ!」 「めーりんはさくやとおちびちゃんをつくりたがってるみたいだけどしかたないのぜ!」 「ちょっとまちなさい! ちょっとおおおお!」 「なんなのぜ?」「なにかしら?」 さくやは何が何だか分からなくなった 頭の中が真っ白になり、何故だかわからないが変にムラムラする 自分はどうしたいのか、何を言うべきなのか 「べ・・・べつに! おちびちゃんをつくらないとは、ひ・・・ひとこともいってないんだからね!」 「ゆぅん? さっきたしかにいやだっていってたんだぜ?」 「ありすもきいたわ。 あんたたちのためにおちびちゃんなんかつくらないっていってたわ」 「そ、それはことばのあやよ! あーや!」 「まりさ、むつかしいことはわからないんだぜ」 「ありすもわかんなーい」 「だ、だから! それは、つまり、その・・・」 「はっきりいうのぜ」「いうのよ」 「わ、わたしは・・・お、お、お・・・」 「「お?」」 「おちびちゃんを・・・」 「「を?」」 「お・・・おちびちゃんをつくるわ!!! これでいいんでしょおおおおおおおおおおおお!?」 「やれやれなのぜ」 「まったく、すなおじゃないのね」 ジョロロロろ~ 「ちょ! さくやがうれしーしーしちゃったのぜ!」 「いくらうれしいからって、いくらなんでもそれは・・・」 「ちがう~! ちがうのよおおおおおおおおおおお!」 「じゃおおおおおおお! じゃおじゃおじゃお!」 さくやは嬉しさのあまり失禁してしまい、顔は真っ赤に染めて涙目になっている そんな彼女をめーりんはそっと引き寄せて頬をさすり付けた 21 「ちょっと!そんなんじゃぜんぜんだめよ! やりなおしなさい!」 「わ、わかってるのぜ! でもそんなにかんたんには・・・」 「やっぱりさくやさんのようにうまくはいきませんね」 床に横たわり楽な姿勢を取りながら、まりさとさなえに指示をだすさくや 彼女のお腹はぽっこりと大きくなっている 「まったく! わたしがおてほんをみせてあげるからみていなさい!」 「だめなのぜ! おなかのおちびちゃんがおどろいちゃうのぜ!」 「なんとかがんばりますから! おねがいですからもうすこしおとなしくしていてください!」 「さなえー! れいむもてつだうよ! なにをすればいいの?」 「れ、れいむさん? れいむさんはむこうでみんなにおうたをきかせてあげてください!」 「えー? れいむもさなえのちからになりたいよ?」 「そうおもうなら、なおさらおうたをうたっていてください!」 「ありがためいわくもいいところなんだぜ! れいむがてをくわえたらめーちゃくちゃになっちゃうのぜ!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」 手伝いを断られておお泣きするれいむ さなえはそんな彼女を見ると何故か笑いがこみ上げて来て吹き出してしまう 「じゃおおおおおお!じゃおじゃお!」 「ゆわーい! めーりんおねーしゃんはやーい!」 「ちょ! めーりんあぶないわよ! もうちょっとゆっくりしさい!」 「あぶないみょん! そくどちょうかでとりしまるみょん!」 少し離れた場所で、末っ子れいむを頭に乗せためーりんが元気よく飛び跳ねている その後をありすとみょんが追うがとっても追いつけない 「ゆぎぎぎぎ! どぼじででいぶじゃなぐでざぐやがおじびじゃんをにんっじん!じなぐじゃいげないのおおお?」 「そ、そんなこといったらゆうかにおこられるよ!」 「あら、よんだかしら?」 「「ゆひいいいいいいいいいいいいい!?」」 壁際で末っ子れいむの母れいむと父まりさが小声で話している ゆうかが話しかけると二匹は身体を寄せ合って悲鳴を上げた どこを見てもゆっくりしているゆっくりばかり それとは対照的に、柵の向こう側のゆっくり達は全くゆっくりしていない 「ゆぎいいいいいいいい!!! おながずいだあああああああああ!!」 「ごはんんんんんんんん!!! ごはんはまだがああああああああ!!」 餌が投下されるいちに十匹の成体ゆっくりが群れいている ぶくぶくに膨れた肥満体の彼女たちの身体は 常に体液が噴出してぬらぬらと鈍い光沢を出している 「はやぐじろおおおおおおおおおお!! でいぶをまだぜるなああああああああ!!」 「おながずいだああああああああああ! ひもじいいよおおおおおおおおおおおお!」 与えられている食事は決して飢えるような量ではない むしろ十分すぎるくらいである 以前はかなり食べ残して沢山余っていたが、今は全く余らない 「ぎだあああああああああああああ! ごはああああああああああああああああん!」 「でいぶのおおおおおおお! でいぶのむじゃむじゃあああああああああああああ!!」 餌が投下されると一斉に食らいつくでいぶとまりさ と同時に熾烈な奪い合いが始まる 「どげええええええええええええ! ごではまでぃざのだあああああああああ!」 「うるざいいいいいいいいいい! でいぶによごぜよおおおおおおおおおお!!」 『食べる』ということよりも『奪う』ということに執着する彼女たち 彼女たちにとって食事とは、ゆっくりする時間ではなく 他ゆんからゆっくりを少しでも多く奪おうとする戦いの時であった 餌の奪い合いで身体を動かすため、以前よりもスリムアップしたものの やはり食べる量が多いので肥満体形のまま 醜い身体で食料を奪い合う彼女たちの姿はまさに餓鬼そのものだった 「ゆぎいいいいい! ごれはでいぶのだあああああ! はなぜえええええ!」 「だばれえええええええええ!! までぃざがだべるんだああああああああ!」 「ゆがざんはゆっぐぢだべられでね!? べーろべろ!べーろべろ!」 僅かな欠片を奪い合い、床まで舐めて塵一つ残さず食べつくす 何を口に入れてもしあわせは感じない 感じるのは果てしない際限なき焦燥感 全ての餌を食べ終えると、再び元の位置に戻り 壁に張り付いて餌が投下されるのをまつ 毎日、これと同じことをずっと繰り返すようになっていた 彼女たちは決して柵の向こう側を見ようとしない 向こう側を見ると、言いようのない飢えに襲われるのだ 何故だかは分からない 食べても食べても満たされない どんなに甘くておいしい物を口にしても どんない沢山のごはんをお腹に詰め込んでも 満たされることのない飢え おちびちゃんがいた時はそんなもの感じなかった 痩せこけた向こうの連中がゲームをしていても鼻で笑えた だが今は、連中の声を聞くだけで飢えてしまう 誰か助けて 誰か助けろ 誰か・・・誰か・・・ 22 「まぁ・・・こんなもんか・・・」 「こんなものか、はないでしょう? ゆうかはがんばったのよ?」 「ああ、えらいえらい」 「おにいさん? もうちょっとちゃんとほめてくれてもいいんじゃないの?」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 モニターの映像を見ながら、お兄さんは面倒くさそうにゆうかの頭をなでた 一連のゆっくり達のやり取りはお兄さんが仕組んだものだった 仕組んだと言っても、部屋を二分にして人間との接触を一切させず 餌だけを与えてどうなるか観察していただけだが 「あのこたちをちょうきょうするのもつかれたわ・・・ もうちょっとねぎらいのことばがあってもいいともうのだけれど」 「うん? まぁ、結果はよかったよ。 おめー」 「・・・・・ゆうかおこるわよ?」 今回の実験は希少種による基本種への差別意識の矯正を行うというものだ 希少種は頭の良さや、文字通りその希少性から基本種を見下したりする傾向がある その悪癖を矯正してゆっくりできる希少種を作ろうと言うのが今回の試みである 実験の対象にしたのは、特にプライドの高いさくやと、選民意識を持ちやすいと言われるさなえ これらの希少種を基本種と一緒に生活させ、あえて劣悪な環境に置くことで 基本種との協力関係を生み、種族の壁を乗り越えさせる 勿論それだけでうまくいくという保証はなく、基本種のように安価でもないので 保険としてこのゆうかに協力してもらったのだ 希少種の中には、ちぇんを溺愛するゲス化の傾向がみられた、らんを混ぜておい置いた そのせいでちぇん種は巻き添えを食らった形で全滅したが、結果としてはいい方に転んだ 基本種達がゆうかへの見方を変えて、場のコントロールが容易になったからだ 後は基本種達をうまく使うことで、さなえとさくやのマインドコントロールは順調に行えた 「ゆうかおねえさーん!」 「あら“ありす”じゃない? ひさしぶりね」 『ありす』がゆうかに駆け寄ってくる これは見てくれはありすだが中身がまりさという珍しい個体だ 身体のほとんどが餡子でできているが、中枢餡の一部だけがカスタードでできているのだ ゆうかとの関係は『ありす』が幼いころから続いている 「しばらくみないうちにおおきくなったわね」 「ゆうかおねーさんどこにいってたのぉ? ありす、とってもさびしかったわぁ!」 「むきゅん。 あらあら、げんきそうでがっかりだわ」 「あら、むらさきげろまんじゅうまでいたの?」 「むぎゃ! そのひとことはぱちぇをほんきでおこらせてしまったわ・・・」 『ありす』の後からやってきたぱちゅりー ゆうかとは長い付き合いで、所謂腐れ縁という奴だ ぱちゅりーには『ありす』に飼いゆっくりのルールや教養などを教えてもらっている 「ききなさいぱちゅりー! わたしはきしょうしゅのきょうせいにせいっこう!したわ!」 「あら、そんなことたいしたことないわ! ぱちぇはこんどおにーさんのともだちのいもーとさんをたすけるびっぐなしごとをするのよ!」 昔からライバルだった二匹は自分の手柄やこれからする仕事を上げて張り合っている はたから見たらどんぐりの背比べにしか見えないが、そのことは黙っておこう 23 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっぐぢなんがでぎるがああああああああああ!」 「うるざいだばれえええええええええええええええ!」 「すげえ! 挨拶さえ返さないくらい追い詰められたゆっくり何てオラ初めて見たぞ!」 実験終了に伴い、必要なくなった基本種を除いて部屋を一つに改造しなおすことにした 基本種を除くと言っても、ぶくぶくになった肥えた方の基本種だけであって 希少種と一緒に生活している基本種には手は出さない 予め、あちらがわのゆっくりには餌にラムネを混ぜて眠らせているため おにーさんの存在には気付かないだろう ちなみに、ゆうかは彼女たちが眠っている間にこっそり合流させるつもりだ 「ゆぎいいいいいいいい! なにがぐわぜろおおおおおおおお!」 「ごはあああああああああん! ごはんんんんんんんんんんんん!」 「すげえな、食うことしか頭にないのか」 デブ成体を全て回収し終えてから、柵を撤去して部屋を広くしてやる 明日からは餌も十分に与えてやることにしよう 他にも観葉植物やベットなんかもくれてやろう ゆっくりできるゆっくりには最高のゆっくりを それがお兄さんのポリシーだった 「こいつらどうすっかなー? ただ殺すだけじゃもったいないしなー」 「ゆぎいいいいいいい! ゆっぐぢざぜろおおおおおおおおお!」 「ゆぴゃあああああああああああああああああああああああ!」 五月蠅く喚くだけのデブ成体を見てお兄さんは頭を悩ませた このまま潰すのはもったいない でも、利用価値はほとんどない ふと、撤去して使い道の無くなった柵に目をやる 頭の中に面白い考えが勝手に生えた 「これをつかうか・・・」 お兄さんは柵とデブ成体の入ったケースを持って部屋を出た 残されたゆっくり達は安らかに眠っている 本当の飢えを知らない彼女たちは 幸福な夢の中でゆっくりとしているだろう 終 おわりに ここまで読んでくれた方、おつかれさまでした 初の希少種物ということで書いてて結構緊張しました 本作のアイディアは『さくのなかとそと』の感想に付けられた 「中の連中におかざりのないゆっくりがゆっくりしているところをみせればもっとよかった」 という感想がヒントになりました あの作品でも一応そういう展開も考えたんですが、容量の関係と筆者の実力のなさの問題で断念 じゃあ、最初からお互いに見えるような環境にすればいいじゃん ということで今作のシチュエーションの構想が出来上がりました あの感想を書いてくれた方、ありがとうございます それにしても、今回は筆の進みが遅い遅い すぐに書きあがるかなーと思っていましたがそんなこたぁありませんでした 前作の『いのちはたいせつ』を書きあげる前から息抜きに書き始めたSSですが 書いていると次々に矛盾点が浮上し、その度に書きなおす羽目になりました・・・ にしてはあんまり整ってないような気もしますが ということで、本作を最後までお読みいただいてありがとうございました おわび 『いのちはたいせつ』前・中・後において 注意書きが無かったために不快な思いをした方がおられたようです 私の配慮が足りず、ご迷惑をおかけしてしまったことをここにお詫びします 申し訳ありませんでした 今後、人間の言動や行動も考慮したうえで注意書きを書こうと思います では 書いたもの anko2410 さくのなかとそと anko2428 はんせいしてますごめんなさい anko2441 ありすはありす anko2469 にくたいげんご anko2505 いのちはたいせつ 前篇 anko2507 いのちはたいせつ 中篇 anko2508 いのちはたいせつ 後篇
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いんたーねっとにほんとのことなとかいてないからすきてす【登録タグ Synthesizer V い 小春六花 曲 鈴木凹】 作詞:鈴木凹 作曲:鈴木凹 編曲:鈴木凹 唄:小春六花 曲紹介 曲名:『インターネットにほんとのことなど書いてないから好きです』(いんたーねっとにほんとのことなどかいてないからすきです) 歌詞 (bandcampより転載) 淡々と明日が回ってくだけで大人になるというの、いうのか? ぼくは箱庭遊びをしている、している子供のまま ぼくは自意識しか、薄い膜の中、持っていないから 叶えてださい、ハットフル・オブ・ホロウ なにもないでいっぱいの どこへといけばいいのかわかんない 形のないものはいらない、つまんない 夕暮れ、支配する郷愁だけ どっかリアルな表情で笑っているのに なんでぼくはここにいたくないの? インターネットに本当のことなど書いてないから好きです 閉じた美意識しか関係ないけど、隙間から見てる いつかはハッピーな時代が来るよね 世界の輪郭の外はないよ オルタナティブ、空虚なジャーゴンだけのカウンター かく乱も錯乱も区別がない ぬるい共感のフィロソフィー 傲慢なペシミスト、楽しそうなユートピアン、無害なアナーキスト ぼくは陰謀を信じている 世界は祈りで満ちているよ だってすべて意味があってほしいから コメント 名前 コメント
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甲府市、韮崎市、南アルプス市、北杜市、甲斐市、中央市、西八代郡、南巨摩郡、中巨摩郡 写真 写真 写真 写真 写真 写真 写真 写真 候補者名 アピール (アンケート原紙) 候補者1 候補者2 候補者3 候補者4 候補者5 候補者6 候補者7 候補者8 所属政党・会派 所属政党・会派 所属政党・会派 所属政党・会派 所属政党・会派 所属政党・会派 所属政党・会派 所属政党・会派 所属政党・会派 プロフィール 専門分野 ホームページ等 内政 Q1:消費税増税について Q2:景気刺激策に関して Q3:外国人労働者 Q4:外国人扶養者控除 Q5:外国人参政権について Q6:憲法改正 Q7:防衛費に関して Q8:少子化対策に関して Q9:年金に関して Q10:原発再稼働について 外交 Q11:米国との関係 Q12:中国との関係 Q13:中国の最近の動きを Q14:中国密漁漁船について Q15:北朝鮮との関係 Q16:拉致被害者に関して Q17:ロシアとの関係 Q18:韓国との関係 Q19:慰安婦問題に関して Q20;国連の常任理事国に 回答率 自主回答率 党依存度
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パモノものがたりクリアおめでとうアラシにパモノといってください
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第1話 ユ「a~~ra~ra~aa~」 ここは竜胆の森音楽館。かつては有名なオーケストラが演奏会を開いた場所と言われているが、ある時突然変異で音楽館が森に埋まってしまった。それは10年前の話…。10年後、忘れられた音楽館を、ある人物が見つけ出した。その名も、ユメである。ユメは歌う為に生まれた子。音楽大学に入学したユメは、そのとびぬけた才能に、周りの大人がついて来れず、わからずやの教師達に退学させられた。悔しいという思いを胸に抱いたユメは、その時同じ理由で退学させられた、親友のレオと、MIXLIVEを開く事に決めた。 ユ「ら~…ら~し~ど~ど~ど~…どーーーーーーー」 レ「ユメ~?」 ユ「あ、レオ!お帰り」 レオはユメの親友。指揮者をつとめている。 レ「奏者ゲット!!しかも5人も~」 ユ「本当!?誰だれ!?」 奏者…。これはMIXLIVEの演奏者の話。 MIXLIVEとは、様々な音楽を取り入れたLIVEの事。歌と楽器のMIXは勿論、クラシックからロック、ジャズダンスやバレエまで取り入れようという前代未聞の、ユメが作り出した音楽なのだ。 レ「紹介するね。ピアノのマナ、バイオリンのココナ、チェンバロのアヤノ、ギターのメイ、チェロのノア」 ユ「へえ~」 レ「と、いう事で、皆、この人は声楽のユメ。MIXLIVEのリーダーをつとめます」 レオは満足そうに微笑んだ。その目がユメをとらえたので、ユメは皆の演奏を聞かせてもらおうと、言おうとした…の……だが…。 コ「レオさん」 レ「あ、なあに?ココナ。」 コ「どうして声楽がいるんですか?それから、元はといえば声楽はいらない物なんだから、リーダーをやるのは自然的にレオさんなんじゃないですか?」 ユ「ちょっと。何生意気な事言ってんの」 コ「だってそうじゃない。オーケストラに声楽は必要ないわ。そのくせにリーダーなんて。レオさんがかわいそうよ。あんなに指揮がうまいのに」 ユ「あんたレオの指揮見たの?」 コ「あんたなんて言わないで。邪魔者のくせに」 メ「ちょっとココナさん。まだユメさんの歌聴いてもないのにそんな事言うの失れ」 コ「五月蝿いわね。あんた、メイとかいったっけ?ギターだって協奏曲にしか出てこないじゃない。あんたもいらないんじゃないの?」 メ「な…」 コ「とりあえずユメさん。私はもちろんレオさんの指揮で演奏させてもらいました。ここにいる全員でね。あなたの歌がどうだかは知らないけど、どうせアイドル並でしょ?楽器の大音量にかなう歌なんて歌えないわよ。それとも、皆が楽器の音を増幅させるためにマイクつけたりしてないのに、ユメさんだけマイクつける?そんなみっともない事できないわよねえ…だったらさっさと出てってよ」 ココナはキッとユメを睨みつけた。メイは不機嫌な顔をして、ココナを睨んでいる。レオは、ユメの様子を見て、こう言った。 レ「ココナちゃん、ユメがリーダーをやるのは、私が決めたの。ゆずったとかじゃなくて、私が、ユメにやってほしいから決めたんだよ。だから、ユメがいらないなんて言わないでよ」 コ「そんな事言ったって、ユメさんの欠点は他にもいっぱいあるわ」 メ「だから、ユメさんの歌を聞かないとわからないって言ってるじゃない!」 ア「でも私前のオーケストラでチェンバロやってたけど、あの大音量の中で歌うったってねえ…」 マ「でもさ、レオさん、オーケストラなんて一言も言って無いよ」 ノ「そうだよねえ…。一緒にLIVEやらない?って誘われただけだもんね」 コ「それがどーしたって言うのよ!!」 あーだ こーだ あーだ こーだ 6人はユメについて勝手に話し始めた。ユメはずっと下を向いていた。レオは時々ユメの方を向いては、ユメの心配をしていた。すると・・・ コ「とにかくっ!ユメさんはこのLIVEには必要ないわよ!!」 ユ「勝負して」 5人「へ?」 ユメは完全に切れていた。 ユ「勝負よ、勝負!私が今から歌う歌に勝手に伴奏をつけなさい。その勝手の伴奏を皆で合わせて。そしてレオの指揮の通りに演奏しなさい。今から私が歌う歌は今私が作るデタラメの歌よ。もしあなた達が止まったら、あなた達の負け。私があなた達の演奏より声を大きく、より綺麗に出したら、私の勝ちよ。審査員はレオ。さあ、さっさと楽器を用意しなさい!」 コ「私、バイオリンなんか持ってきてないわ。それに、手持ちサイズの楽器じゃない人だっているのよ!?どうしろって言うのよ!!」 ユ「楽器なら楽器室にあるわ。さっさと持ってきな。まさか、自分の楽器じゃないと使えない、な~んて事、ないわよねえ・・・?」 コ「そんなわけないでしょ!!」 パタパタパタパタ… 5人の新しい奏者達は、楽器室へ楽器を取りに行った。そして、ユメは燃えていた。 レ「ユメ・・・」 ユ「レオ。お願いね。きちんとした審査を頼むわ」 レ「もちろん。でも、題名だけ聞いていい?歌の・・・」 ユ「歌っている途中に作るのよ?どうやって題名作ればいいのよ」 レ「大丈夫よ。早く。ね?」 ユ「じゃあ・・・夢の始まり!!」 レ「おっけ!」 絶対に勝つ。今の気持ちを歌に込めて。 もう二度と、この夢は無くさない。 第2話へ続く(未)